日本のアニマルウェルフェアのレベルと世界のレベル 東京2020オリンピック・パラリンピック

ロンドンオリンピック銀メダリストのドッチィー・バウシュ氏(米国サイクリングチーム)と、平昌オリンピック金メダリストら計9名のオリンピック選手が、

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下東京大会、2021年に延期)で使用される卵や肉など畜産物のアニマルウェルフェア基準が低レベルすぎると抗議し、改善を求めて声明を発表したことをご存知でしょうか?

声明文

http://legacyforanimals.com/letter-jp/#pig

 

 

これまでの大会での基準

卵:ロンドン大会では屋内外を自由に出られる放牧卵以上とされ、ケージ飼育された鶏の卵は使用禁止、屋外には出られない平飼い卵も使ってはならなかった。

リオ大会では、ケージフリーでなくてはならないとされ、放牧か平飼いの卵、さらには地鶏が産んだもので、有機の餌を与えて育てたものでなければならないとされました。

東京大会は、飼育環境に関する基準はないし、地鶏という規定もない。

 

 

豚肉:ロンドン大会では、妊娠ストール飼育が禁止されていました。

そもそも英国ではすでに妊娠ストールは法的に禁止された飼育方法であったし、大会の翌年1月にはEU全体で禁止されるものであったため、当然の基準でありました。

リオ大会では、公式な調達基準はなかったが、世界第1位の食肉加工会社であるブラジル企業JBSやマクドナルドを展開する企業が大会の行われる2016年までに廃止するなど、民間での努力が著しかった。

東京大会は、飼育環境に関する基準はなし。

 

☆ホライズンファームズさん、2020年アニマルウェルフェアアワード豚賞受賞☆

 

日本の畜産動物を守る活動を行うアニマルライツセンターの視点で、できるだけ大きなインパクトを与えたと考えられる取り組みを評価する賞

アニマルウェルフェアの広がりに貢献した企業として、ホライズンファームズさんが日本で初の、母豚をストールに閉じ込めないと消費者に約束された事が評価されました。

 

 

アニマルライツセンター公式サイト

https://www.hopeforanimals.org/animal-welfare-award/

愛知県、ホライズンファームズさん(公式ホームページ)

https://www.horizonfarms.jp/pages/about-horizon-farms

 

 

*妊娠ストール飼育とは・・・

妊娠ストール(英: gestation crate)とは、子取り用の母豚を妊娠期間中(約114日間)に単頭飼育する個別の檻のことである。 糞尿を処理しやすいよう排泄を定位置でさせる、スペースの削減という理由から個々の飼育スペースは母豚のサイズと同程度(60cm(幅)180㎝(奥行き)ほど)で転回ができないようになっている。妊娠ストール内で出産させられ短い間子豚に乳を飲ませたあと、今度は出産ストールという檻に入れられ、種付けをされ再び妊娠ストールに送られるの繰り返しで子供が産めなくなった母豚は食肉とされます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%8A%E5%A8%A0%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB

 

 

鶏肉 豚肉:

羽も広げられず、羽毛が禿げて、月に一度殺虫剤でびしょ濡れにされ、運動もできず、骨がもろくなって骨折しまくるケージ飼育では、鶏たちは健康を保つことはできません。

体の大きさとぴったりの大きさのストールで拘束され、横を向くことすらできず、前に一歩後ろに一歩しか動けず、

目の前の鉄棒をかみ続け、口を動かし続けるという異常行動を起こし、

無気力・無反応がはびこる環境では、豚たちは骨と筋肉の強度低下、循環器系の健康阻害、脚の病気が誘発され、健康を保つことはできません。

また、声明を発表したオリンピック選手たちは、ストレスのある飼育から得た食べ物は、競技の結果にも結びつく可能性があると主張しています。

ストレスを受けた動物の肉は、グルココルチコイドなどのホルモン量が高くなる。グルココルチコイドは経口摂取され、筋肉と骨密度、テストステロン、

免疫力の減退につながり、血糖値、心臓血管機能にも影響する上、説明できない精神状態の変動との関連もあると言われています。

 

La Belle Terre では人や動植物、微生物などすべての生命にとって、平穏かつ健全な自然環境・社会環境の実現のためアニマルウェルフェア(動物福祉)を訴えていきたいと思います。

 

 

 

 

投稿日:2020-06-15 カテゴリー:ニュース, ブログ, 健康

検索